TVや新聞で見かける経営用語
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今回は、昨今話題になってきている経営用語をいくつか紹介していくこととします。
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BPRとは
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Business Process Reengineering(ビジネス プロセス リエンジニアリング)の略であり、一言で定義すると「企業活動全体を根本から変える業務革新」となる。具体的には、組織や組織間の業務の流れを見直し、品質や時間、コストの改善を行うものである。
関連用語としては、TQC(Total Quality Control)総合品質管理という用語がある。こちらは、日常的な業務改善であるという点が、BPRと異なる。
これらの業務革新の範疇としては、国際規格としてのISO9000規格といったものもその内容に含まれる。
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ABC・ABM
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この2つは、BPRをコスト面で評価する手法である。
ABCは、Activity Based Costing(アクティビティー ベイスド コスティング)・ABMは、Activity Based Management(アクティビティー ベイスド マネイジメント)の略であり、直訳すれば前者は「活動基準原価計算」後者は「活動基準管理」と訳される。
ABCとは、間接費(事業や製品に結びつかない経費)を管理し、該当する事業や製品に振り分ける原価計算法であり、ABMとは、ABCによって振り分けられた間接費を、業務活動の分析を通じてその無駄を明らかにする経営手法の一つである。
これらの手法を、中小の企業で実践していくことは非常に煩雑なことである。よって現状では原価管理から分析までもサポートしてくれるソフトも販売されてきており、経営改善をバックアップする体制も整ってきている。
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ナレッジマネジメント
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ナレッジマネジメント(KM:Knowledge Management)とは、一言で言えば「社内知識(ノウハウ等)の共有化」である。
このナレッジマネジメントには2種類あり、形式知といわれる従来からある情報の共有化、もう一つは暗黙知といわれる個々の頭脳に蓄積されている明文化されていない知識の形式知化があり、この後者が重要な意義を持つ。
これを実践していくためには、共有した知識を新たな意思決定や行動に生かすことが重要であり、また貴重な知識をオープンにした社員等には、何らかの報酬が得られるといった工夫が必要になる。
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