近頃紙面をにぎわせている年金について考察します。

日本の年金制度

1. 公的年金　強制加入であり世代間扶養のｼｽﾃﾑで運営されています。給付には老後の年金(老齢基礎年金)、障害が残ったときの年金(障害基礎年金)、死亡した時遺族に支払われる年金(遺族基礎年金)の3種があります。
   
   
2. 企業年金　企業が労働者に対し行う老後保障で、厚生年金がその代表格です。
   
   
3. 私的年金　主に生保、損保、郵便局、共済組合で取り扱う年金型金融商品を指します。
   

その他、国民年金基金、厚生年金基金、確定拠出年金、税制適格退職年金等があります。

だれが年金をもらえるのか？？

契約時に受取人、及び受取額を指定する“私的年金”とは違い、“公的年金”“企業年金”は本当に貰えるの？貰えるとしたらだれが貰えるの？という疑問が出てきます。以下主だった年金の概略をご説明します。

〔公的年金〕

• 老齢基礎年金　・・・原則、年金を25年以上納付した方。
  40年間年金を納付した時年金の満額を受取れます。
  受取れる人：本人。
  
  
• 障害年金　・・・原則、障害等級1.2級に該当する方。
  受取れる人：本人。一定条件の子の加算があります。
  
  
• 遺族年金　・・・一定期間年金を納付済の方の遺族が受取ることが出来ます。
  受取れる人：その方の子、及び該当の子を持つ母。
  
  
• その他寡婦年金、死亡一時金等。
  

〔企業年金〕

• 老齢厚生年金：厚生年金に一ヶ月以上加入したことのある方で、厚生年金受給権者の方。
  受取れる人：本人。一定条件の配偶者や子のいる場合加給年金が付きます。
  
  
• 障害厚生年金：厚生年金加入している方が障害等級1.2.3級に該当した時受取れます。
  受取れる人：本人。一定条件の配偶者に加算がある場合があります。
  
  
• 遺族厚生年金：厚生年金に加入している方の遺族が受取ることが出来ます。
  受取れる人：配偶者、子、父母、孫、祖父母など一定の方が対象です。
  
  
• その他特例老齢年金、中高齢寡婦加算などがあります。
  
  さて、この先年金はどうなるのでしょう??