今年のM&A国際会議は、トルコのイスタンブールで開催されました。先年はハンガリー、一昨年はロシアとちょっと遠い所での会議が続いております。現地までの所要時間は12時間半で、エコノミークラス症候群を痛感しました。
今年の参加会計事務所は101事務所と過去最高で、参加人数も日本全国から160名を超える大規模なものになりました。
ここでトルコについて少し説明いたします。人口の99%以上がイスラム教徒ですが、イスラム圏では珍しく、政教分離が実現されています。今回会議の場所となったのはイスタンブール市内です。このイスタンブールという都市は、ボスポラス海峡を境にアジア側とヨーロッパ側、さらにヨーロッパ側は金角湾より北を新市街、南を旧市街といいます。街中には多数のモスク(現地では「ジャーミー」という)があり、一日5回のお祈りがありますが、熱心に規律を守っている人は限られているようです。そんなことでお酒も普通に売られていますし、どこでも飲むことができます。ただ、さすがに豚肉料理はありません。
保守的な国で、あまり外国料理の店はなく、日本料理店が数件あるぐらいです。日系企業は、トヨタ、ホンダなど約50社があります。
トルコ人の気質は一言で言えば「見栄っ張り」だそうです。日本人に対する印象は、「勤勉・器用」だそうで、「Made in Japan」製品は定評があります。
現在EU加盟に向けて交渉中ですが、広大な面積(日本の2倍)と人口の多さ(7,172万人)は他のEU加盟国とかなりの違いがあるということで難航が予想されます。
こ こで、税金の話をしましょう。まず、付加価値税は18%。特別消費税が、乗用車に37%から84%、お酒に200%かけられています。法人税は20%、所得税は段階的に15%から35%となっています。恐ろしいほど車とお酒に重たく税金が圧し掛かっています。