ここ数年、保険についてテレビCMや新聞、雑誌等で目に留まる機会が増えてきました。
ひとことで「保険」と言ってもその範囲は広く、公的制度である社会保険や労働保険と民間制度である生命保険や損害保険に区別されますが、今回は生命保険についてご説明いたします。
生命保険は、被保険者が死亡した場合または高度障害になった場合に支払われるものをいいます。法人においては節税対策として、将来の退職金の備えとして加入されていることと思います。
法人が役員または従業員を被保険者として保険料を支払う生命保険には次の3つに大別されます。
(1)定期保険
文字通り「定まった期間を保障する」保険で、
その期間内に被保険者が死亡したときは死亡保険金が支払われます。保障期間が終わってしまえば何も残らない(満期保険金がない)ので掛け捨て保険と言われますが、(2)や(3)に比べると少ない保険料で大きな保障を受けられます。
(2)終身保険
(1)と異なり、被保険者が死亡するまでの期間
一生涯保障が続き、死亡したときに死亡保険金が支払われます。貯蓄性も兼ねており、中途解約するとお金が戻ってきますのでいざとなったときの資金繰りにも充当できます。
(3)養老保険
期間内に死亡した場合には死亡保険金が、期間満期日まで生存した場合には満期保険金が支払われ? る保険です。なお、死亡保険金と満期保険金は同額です。
他にも定期付養老保険等の保険商品がありますが、主に?〜?の基本形を組み合わせたものとなります。
これらの保険は支払った保険料がすべて経費になるものと一部のみ経費になるものとに分かれます。
詳細な会計処理は各担当者にご相談ください。
最後に、保険はそれぞれの目的にあった種類の保険商品に加入することで有効活用されます。
この際に、現在加入されている保険が本当に必要なものか否かを確認されてみてはいかがでしょうか?